兄と彼女2
おはようございます!
こんにちは!
こんばんは!
シバハラです!
さて、今日も張り切って続きを書いていきますね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
まだ見ていない方は「兄と彼女1」からお読みくださいな
彼女であるあいさんの様子がおかしかった次の日、、、
心配しながらもまた一緒に寝ることに。
タフな兄貴だと身内ながら尊敬しますよ笑
数時間が経過したところで兄はまた起きてしまいました。
ふと隣を見るとあいさんの姿がありません。
トイレかな?と思いふと部屋を見渡してみると、
兄
「うわっ!!」
豆電球の薄暗い部屋で兄は見てしまいました。
ベッドから降りた足元付近に兄を睨みつけるあいさんの姿を、、、
兄
「、、、あい?どうしたの?」
一瞬びっくりした兄ですが声を掛けます。
しかし、違和感がありました。
普通彼氏が驚いてたら何かしら声を掛けてくるだろうし何かしら動きがあるはずですよね?
しかしあいさんは微動だにしません。
(昨日からなんなんだよ、、、)
そう思いながらあいさんに近づきますが反応がありません。
しばらく声を掛け続けて違和感がありながらもなんとかあいさんをベッドに入れることが出来ました。
そして昨日と同じようにハグしたり声を掛けていました。
時々様子を見るのですがやはり目を見開いて兄を見ています。
怖すぎですわ!!!笑
結局兄も疲れてしまい気が付いたら眠っていたそうです。
そして朝がきました。
兄
「あいさぁ、、、昨日のこと覚えてる?」
あいさん
「ん?何が?何もなくない?」
と、やはり覚えてない。
モヤモヤする兄
3日目の夜
流石に今日は大丈夫でしょう!
と家に帰る兄。
兄
「ただいまぁ!」
家にはなにやら不機嫌そうななあいさんがいました。
兄
「どうしたん?仕事でなんかあったん?」
あいさん
「、、あー、、ちょっとね、、、」
話を聞くと仕事で上手く行かないことがありイライラしたり落ち込んだり、、、情緒不安定な様子でした。
黙ってあいさんの話を聞く兄。
聴き終えた後、
励ましたり元気付けていましたが一向に機嫌が戻らないあいさん。
更には兄に対しても攻撃的な口調になっていきました。
そしてとうとう、
兄
「いい加減にしろやっ!!」
大人しく聞いていた流石の兄もあいさんの態度に怒鳴ってしまいました。
その発言後、あいさんは急激に落ち込み涙ぐんでいました。
しばらく沈黙がありましたが、
あいさん
「・・たし・・・らないこ、、、」
兄
「は?なんて?」
泣きながら何かを呟くあいさん
あいさん
「あたしは・・・らないこ、、、」
兄
「は?ちゃんと喋れや!」
兄もヒートアップしていたのであいさんとは目を合わさずにしばらくそんなやり取りを続けていましたが、ラチがあかないのでよくよく聞いてみることにしました。
あいさん
「あたしはいらない子。私はいらない子。私は要らない子、、、」
私は要らない子
そう呟いていました。
ハッとした兄は恐る恐るあいさんの顔を覗きこみました。
泣きながらではありましたが、目を見開き兄を睨みつけながら、
あいさん
「私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子、、、」
鳥肌の立つ兄。
3日連続で明らかに様子がおかしいあいさん。
しかも今までとは違い起きている間にも起こってしまっています。
ゆっくりとあいさんに手を伸ばす兄。
しかし次の瞬間あいさんがスッと立ち上がりました。
あ、元に戻ったかな?
一瞬安心する兄。
あいさん
「私は要らない子私は要らない子私は要らない子私は要らない子、、、」
(全然大丈夫じゃないじゃん!!!てか、私は要らない子ってなんやねんっ!!!)
と思ったのもつかの間。
あいさんはゆっくりとベランダに向かって歩き始めました。
風にでも当たるのかな?とほんの一瞬思いましたが状況が状況なのですぐに分かりました。
兄
「おいっ!!!何やってんだよっ!!!」
ガッ!!!っとあいさんに詰め寄る兄。
先ほどスッと立ち上がったあいさんは流れるようにベランダに行きなんのためらいも無く飛び降りようとしました。
足は塀に掛かっていましたが、間一髪取り押えることが出来ました。
ちなみに兄たちが暮らす部屋は9階ですので落ちたらまず助からないと思います、、、
兄
「何してんだよっ!!落ちたらどうすんだよ!!」
焦りながらもあいさんに怒る兄。
あいさんはまだ泣いていました。
それに、、、
あいさん
「私は要らないの私は要らない子私は要らない子、、、、」
呪文のように唱え続けているあいさん、、、
兄はまたあいさんが飛んだらいけないと思いとりあえずベッドに運びました。
しばらくは唱えていたあいさんでしたが、疲れたのかそのまま眠ってしまったそうです。。。
それと同時に兄もめちゃくちゃ疲れたみたいでした。
兄曰く、
「原因が分からないこと程怖いものは無いよ、、、だって解決のしようがないんだもん笑」
と今では余裕な感じで話をしてくれましたが当時は相当参ったみたいです、、
、
ただ、
兄の悲劇はこれで終わりではなく寧ろドンドンと悪い方向へ進んで行きました。
さて!!
本日はここまで(´∀`=)
長くなり申し訳ありませんね( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
また次回をお楽しみに!